「春のつどい」の記録 その3

2月24日に開催された共産党とよにし応援団「のむら区議を囲む春のつどい」は、沼田さんの司会で進められ、参加者から以下のような発言がありました。

とや:目黒の子どもの虐待死問題を受けて、今回、東京都は虐待防止条例を制定します。警察が親の行動、子どもの行動をずっと観察する、犯罪人として扱うことになってしまうのが心配です。親が体罰によらない子育てを学んだり、実践できるようにすることが大事です。児童福祉司や児童心理士も全然足らないんです。練馬では児童相談所を作らないと前川区長が言っています。都がちゃんと責任を持って予算も人も付けて、一時保護所も作らなければいけない。女子高校生のJKビジネスってあるじゃないですか。私も見てきましたけれども、そういう女子高生を待ち構えている男がいるんですよ。親とうまくいかなくて逃げている子がいる。児童相談所は5時で終わりで明日来いと言うんですけど、その子はいま助けて欲しい。もうちょっと改善の余地があるんじゃないかと思う。

*こういう集会のとき、マイクを用意してもらえるとありがたい。それから、選挙のとき全国に支持を訴える電話をしたいと思うんですが、その土地の誰が出ているのか分からないんですよ。全国でやる選挙なら、そういう名簿を早く作っていただきたい。
私が最近読んだ本の中で非常に参考になったのは、堤未果さんの『日本が売られる』です。そのなかの水道だけひとつ言わしてもらいたいんですけど、国土交通省が発表したところでは、世界196カ国の中で水道の水が飲める国は16カ国しかない。その日本で水道を民営化すると。民営化で最初にやることは料金の値上げです。そしてサービスがどんどん低下していく。なぜか。それは人員整理です。首切りですね。そういうことがあるから、民営化したらとんでもないことになる。大阪では橋下徹市長が、当時103億円の黒字だった大阪の水道事業を2300億円で売ろうとしたんですね。前の市長の平松邦夫が、民営化したら災害があったときに国は援助してくれないだろうというので否決になった。

とや:東京都は水道を民営化したいんです。大阪で橋下のときの神山信一顧問が、小池都知事に呼ばれて都の顧問になったんですよ。その人が水道を民営化せよと言ったけど、いまは退任されています。これからが戦いです。水はやっぱり命に直結しますから、絶対に民営化させてはいけないと思っています。

*広島の平和記念公園に行ってきました。あそこでは韓国の人、アメリカの人、いろんな方が亡くなっているんですね。本安川から広島湾に、遺体が行ったり来たりする地獄を見たと、3世の方から聞きました。
私は「STOP! 羽田新ルート・練馬の会」の世話人をおおせつかっているんです。羽田に着陸する飛行機が、練馬上空の低空で急転回することになる。なぜかというと、横田基地があって、上空は米軍が持っているから。今まで通れなかったんだけど、多くの飛行機がオリンピックで乗り入れるからというので、通れるようになる。飛行機からはいろんな落下物があります。2017年には397件の落下物が東京湾に落ちている。これが練馬に落ちることになる。もしかしたら今度横田に来たオスプレイが夜中にニアミスでも起こしたら、大変なことになる。ぜひ皆さんに反対の表明をしていただきたいと署名用紙を持ってきました。できれば世話人にもなってください。

*民営化の問題です。去年は小中学校の給食が民営化になった。6年生に聞いたんですが、それまではご飯が残って、好きな人は自分で盛って食べていたのに、今年はその量が少ないというんです。今度はいちばん身近な用務員さん、小使いさんですね、4月に民営化になります。みんな民営化したら区の職員がいなくなっちゃいます。

*私は都立高校の図書館に勤めていました。都立高校の図書館は、189校のうち、119校が民間委託されています。そして4月から4校増える。とや先生は日比谷高校に見学に行かれたそうですが、日比谷もいま学校司書が定年後再任用の期間に入っているんで、あと数年すると日比谷高校も委託の図書館になってしまう。星見てい子都議会議員から都立高校の図書館の現状についての質問をするので教えて欲しいというので話したんですけども、この問題をきちんと取り上げてくれるのは共産党しかいないんですよ。なぜ民営化するかというと、人が居れば人件費になるけれども、民営化すると物品費になるんですね。都は人件費を削ったと、得意顔になるわけです。正規の職員がいなくなると、どんどん劣化します。委託先はビル管理会社みたいなところで、最低賃金のところで雇うものですから。
鳥取県では片山善博さんが知事のときに、今までいなかった学校司書を県立高校に配置したんです。ひとりの県議会議員が学校図書館のことをしつこく質問したので変わった。鳥取県は今、学校図書館の先進県になっているんです。共産党の都議も小池知事の政策を変えるような活躍をしてほしいなと期待しているところです。

*私は保健生協病院で、これからフレイル予防で動こうと思っています。人生100歳の時代になっているのに、70代でも歩くのがおぼつかない方がたくさんいらっしゃる。ある方の話ですと、練馬と台東を比べたら練馬の方が歩けないお年寄りが多いというんですね。動かないで済んでしまう都会になってしまったのかなと思うんですが。どうか高齢者がいちばん元気な区になっていいただきたいです。

*練馬の駅のそばに第2診療所というのがありますが、あそこの診察室の2階を借りて毎月第4水曜日の午後2時から、保健生協の保健講座をやっておりますので、ぜひ興味のある方はご参加ください。保健生協の組合員でなくても結構です。基本的には無料でやっていますから。

*内閣官房に対して意見書を出しました。東京新聞の望月衣塑子記者がたいへんがんばって質問していますが、総理官邸報道室長の干渉が強くなっている、さらに内閣記者会の運営そのものがおかしなことになっているものですから。

*安倍の総理在位が2000何日、このまま放っておいたら歴代のいちばん長い総理大臣になるという。あんな人をと後々評判になったら、私たちは恥ずかしくてしょうがないだろうと思うんですよ。幸い今年は選挙が2回ありますから、ぜひ今年を安倍政権の息の根を止める、そういう年にしたいと思っています。みなさん一緒にがんばりましょう。

安倍政治に別れを告げる年に

「春のつどい」の記録 その2
2月24日に開催された共産党とよにし応援団「のむら区議を囲む春のつどい」で、大内要三さん(日本ジャーナリスト会議会員)は「安倍政治に別れを告げる年に」と題して以下のような報告をしました。

2月20日、安倍晋三は首相在位連続2248日となり、吉田茂を抜いて戦後第2位の長期政権になりました。1位は佐藤栄作で、8月24日に安倍がこれを抜きます。
第1次安倍政権が成立したのは2006年ですが、就任演説で「美しい国」を作ると言いました。彼の言う「美しい国」とは憲法改正と「富国強兵」を実現した国だと思いますが、これは祖父の果たせなかった夢を叶えるということでしょう。しかし岸信介は母方の祖父であって、父方の祖父・安倍寛は戦争中に大政翼賛会の推薦を受けずに当選、三木武夫とともに東条内閣退陣を要求した代議士でした。こちらの祖父のことを安倍晋三は言いませんね。
安倍が憲法改正を目指すのは、侵略戦争の反省のうえにできた日本国憲法の時代を中抜きした歴史を作りたいからでしょう。しかし侵略戦争を反省しないと韓国・中国との関係は悪化するばかりです。
その安倍は第1次政権で憲法をまるごと変えようとして失敗、政権復帰してから96条改憲、つまり国会議席の3分の2以上でなく過半数で発議させようとして失敗。今度は9条の文章はそのままにして自衛隊を認知する条項を新たに書き込む提案をしています。ハードルをどんどん下げて、何でもいいから改憲の実績を作ろうとしてきました。

改憲の実現のために、昨年9月の第4次安倍内閣の発足に伴い自民党人事がありました。総務会(大会に次ぐ決定機関)から石破派を一掃、会長に安倍腹心の加藤勝信を据えた。党憲法改正推進本部長に側近の下村博文を据えた。衆議院憲法審査会筆頭幹事に側近の新藤義孝を据えた。「改憲シフト」の人事です。11月29日には、野党欠席のまま強引に会長職権で憲法審査会を開催しました。ここで決めないと国会に改憲を提案することもできないのです。それでも自民党内部をまとめることさえできずに、国会に改憲の自民党案を提出することもできずに昨年の国会は終わりました。今年は天皇交代に関する行事などで日程が混んでいますし、来年はオリンピックです。
「富国強兵」の富国のほうでは、アベノミクスは失敗、貧富の差が拡大しました。統計をごまかしても、労働者の実質賃金の低下、可処分所得の低下は明らかです。子どもを育てられないので少子高齢化の進行、子どもの貧困は深刻になっています。高額な国民健康保険料・介護保険料の年金からの天引きが高齢者の生活を脅かしています。
「富国強兵」の強兵のほうでは、防衛予算の急上昇が問題です。いま来年度予算が国会審議中ですが、防衛予算は5兆2574億円に達しました。第2次安倍政権成立の2013年度防衛予算は4兆7538億で21世紀最低だったのですが、以後毎年増加しています。米国製兵器の爆買い予定は、昨年暮れの「防衛計画大綱」にみんな書いてあります。

しかし安倍政権の「実績」で一番の問題は、ウソをついてもいい、都合の悪いことは隠してもいい、公文書を書き換えてもいいという、モラル崩壊を国会に、政治に、社会に広げたことです。人が信じられなくなったら世の中終わりではないですか。ひとりのジャーナリストとして、これだけは絶対に許せない。こういう社会で子どもがまともに育つでしょうか。
そんな安倍政権の支持率がなぜ高いのか。ひとつ、やっているふりをマスコミが報道して、実績はないのにがんばっているという印象を与えていること。ふたつ、どうせ政治は変わらないという諦め、無関心が広がっていること。みっつ、もっと悪くなったら困る、なんとかやっていける現状を維持したいと多くの人が思っていること。これではないでしょうか。やっていけないのは自己責任?自公責任でしょう。
いま必要なのは、政治は変えられる、という自信をもつ人を増やすことだと思います。安倍について行けば大丈夫という期待は、自民党の中でも急速に薄れつつあります。4月7日投票の県知事選が10の道県でありますが、うち4道県では与党分裂です。4月21日の市長選・東京特別区議選はどうなるでしょうか。7月21日の参院選で、改憲勢力が3分の2の議席を確保することは困難ではないでしょうか。ぜひ今年を、安倍政権に別れを告げる年にしたいものです。

統一地方選挙が始まります

「春のつどい」の記録 その1
2月24日、共産党とよにし応援団「のむら区議を囲む春のつどい」が開かれ、お茶を飲みながら統一地方選挙に向けての懇談会となりました。吉良よし子参院議員のメッセージも寄せられました。「つどい」での主な発言の記録を3回に分けて掲載します。

オリンピック予算は50億円単位です
とや英津子都議会議員あいさつ

20日から始まった都議会は初日からもめています。築地の土地を5600億円で都が皆さんの税金で買うという話です。町作りの素案には、築地の市場機能を生かすという文言はありません。方針転換に小池知事は何も説明しないので、史上初めて都議会共産党と自民党ほかが一緒に、一問一答の委員会を開催するよう要求しました。都民ファーストと公明党の妨害があって、知事の施政方針演説が始まったのは夜中の1時を過ぎてからになりました。

選挙が近いので、各党派の動きが活発化しています。やはり本丸は国政選挙です。吉良よし子さんは2期目に挑戦ですが、彼女はこの6年間に468社のブラック企業を公表させた実績を持っています。簡単な選挙ではありませんが、安倍政権を倒すために、共産党を含む野党の力を大きく前進させたい、その立場で私もがんばります。
都議会の話に戻ります。いま私は文教委員会の委員長ですが、この間、都立日比谷高校に調査に行きました。昔の一高、ダントツに東大に生徒を送り出している高校です。エリート養成、安倍政権の方針に逆らわない子どもを養成しているんですね。窓からは国会議事堂が見えました。

都の予算は、暮らしや教育に多く充てられているのではなくて、自動車道とか特定整備路線に使われています。東京港には大型クルーズ船の埠頭が整備されていますが、すでにそこに237億円も投入、来年度も93億円を計上しています。カジノの調査費にも下水道の民営化にも予算が計上されます。
私はオリンピック・パラリンピック委員会の委員でもあります。1兆3500億円、すごいお金が飛んでいきますけど、その中身は予算書では50億円単位でしか出て来ないので、何だか分からない。練馬区の予算は1000円単位ですけど。都では情報公開も経費節減も無視されている状況です。
日本共産党の都議団は18議席ですから、いろんな条例の提案をしても否決されますが、長い目で見ると、その要求はひとつひとつ実現しています。23議席の自民、公明、あるいは50議席の都民ファーストに匹敵する働きをしているんです。
今度の地方選挙でもその成果を区議団と共有して、本当に都民・区民のみなさんの願いをかなえるのはどこか、きちんと選択してもらえるよう、がんばっていきたいと思います。

公共施設の民間委託が進んでいます
のむら説区議会議員あいさつ

昨年4月の区議補選の節には温かいご支援をいただき、御礼申し上げます。この間に感じたことは、前川区長と与党の区議会自民党・公明党がいかに73万区民のことを考えていないかということです。

とくに公共施設の統廃合・民間委託が、すごいスピードで進んでいます。次の段階では民営化になるんです。公共施設は区民が築き上げてきた財産です。それを営利目的の業者に投げ渡す。
昨年末にたいへん問題になったのは、区立図書館の民間委託でした。12館あるうち9館はすでに運営が民間委託されていて、残る3館のうち練馬と石神井の図書館を民間委託する方針が出されました。図書館司書はすべて非常勤で、30年近いキャリアがあっても年収300万円程度の処遇ですが、専門性を生かして図書館利用者の調べ物などに骨を折ってきた功労者です。こういう方々を民間委託に伴って首を切ろうとしてきたんです。
来年度の一般会計で練馬区は2700億円の予算を計上しています。過去最大です。東京23区のうち人口が増えているのは世田谷区と練馬区だけですが、こういう自治体では不要不急の都市計画道路ではなく、区民の生活に密着した施策を打ち出すことが、今ほど重要になっている時はありません。それを訴えているのが日本共産党練馬区議団です。
今年4月の区議選では、私を含めて6人、5人の現職と1人の新人を、みなさまのご支援で必ず全員当選させていただきますよう、お願い申し上げます。