これはイエネコではなく、野生のツシマヤマネコです。長崎県対馬にだけ生息して、ネズミや昆虫を食べて生きています。対馬の道路を走っていると「ヤマネコ飛び出し注意」の看板をあちこちに見かけますが、交通事故の犠牲などで100頭以下に減ってしまいました。この個体は対馬の野生動物保護センターで飼育されているもので、親がいなくなると子猫は自立できず、自然に帰すことも難しいようです。この目つきからは、あまり精悍さが感じられませんね。なお東京の井の頭公園自然文化園でも、環境省の飼育下繁殖事業に協力して、ツシマヤマネコを飼育・展示しています。
世の中こんなもんで委員会 2023年11月2日
練馬でミサイル避難訓練
東京都は10月13日、「弾道ミサイルを想定した住民避難訓練の実施について」という文書を発表しました。「X国から弾道ミサイルが発射され、我が国に飛来する可能性があると判明」したことを想定して、11月6日9時45分から11時15分まで、都営地下鉄練馬駅周辺、平成つつじ公園、区民交流ホールCoconeriで避難訓練を行うというものです。「Jアラートが聞こえたら、落ち着いて直ちに『逃げる、離れる、隠れる』といった避難行動をとりましょう」と呼びかけています。すでに周辺の住民や学校には動員がかけられているのでしょうか。往来の多いところでの訓練には混乱が予想されます。
これまでの朝鮮からのミサイルの例では、日本上空を越えてからJアラートが発出されたりしていましたし、だいたい日本にはミサイル着弾地と時間を正確に知る手段はありません。どれだけ役に立つ訓練なのか、大いに疑問です。というより、ウクライナ戦争やイスラエル・パレスチナ戦争に乗じて恐怖心をあおり、軍拡を進めるための仕掛けであることは見え透いています。
主催者は東京都・練馬区・内閣官房・消防庁で、自衛隊はこの文書には挙げられていませんが、全国の陸上自衛隊を統括する朝霞基地の正門は練馬区大泉学園町にありますから、自衛隊も当然、連動して行動するのでしょう。「戦争に協力しない!させない!練馬アクション」の呼びかけで、同日9時30分から練馬駅バスロータリー降車場前で、監視・抗議行動が取り組まれます。