おりおりの猫18

沖縄・宮古島のサトウキビ畑の間の道路は、左右に人の背丈より高い作物が連なっていて見通しがきかないので、ゆっくりと車を走らせていました。飛び出してきたのは子猫でした。車を止めて近づくと、逃げようかどうしようかと迷っていましたが、逃げませんでした。飼い猫ですね。沖縄では希少動物を食べて生態系を乱すといわれノネコ(野良猫)対策がされてきましたが、2023 年に殺処分された猫は1 匹だけ。保護団体のおかげです。

2024都知事選と私たち

私たち練馬の市民は、2024都知事選での市民・野党共同候補の当選をめざし、4月5日から準備会をはじめ、6月3日に個人参加で「チェンジ東京・ねりま」を立ち上げました。7月7日の投票日まで5週間の短期決戦でした。
候補者が決まる前にも5月19日には120名規模の市民集会を行い、市民の要求を持ち寄って都政に生かそうとの試みができたのは、練馬での長い市民・野党共闘の積み重ねの賜でした。そして6野党・3市民団体他が対等な立場で協議して候補者選定委員会を持ち、蓮舫さんを市民・野党共同候補としたことを大歓迎しました。
この間、都段階では共同選対が作られず立憲民主党の都連が代行する形になったため、市民の創意が集会や街宣に生かされず、政策協定も結ばれず、私たちは公職選挙法の縛りと選対の混乱との双方の制約に苦しみました。また私たちも参加した中野や新宿などでの街頭演説会では、旧民主党の男性幹部ばかりが弁士に立つ姿にがっかりしました。
しかし練馬では、市民・野党共闘の姿がはっきり分かる形での各駅頭での一斉宣伝や一人街宣に、続々と新しい方の参加を得ることができました。6月22日には210名規模の個人演説会を行い、6月27日には蓮舫さんを迎えて石神井で2000名規模の街頭演説会を成功させました。SNSのフォロワーも増え、インプレッションは膨大な数になりました。これらの成果は、今後に生かせるものと思います。
選挙戦は予想外の展開を見せ、残念な結果になりました。なぜポピュリストや差別主義者に多数の票が流れたのか、なぜ根強い政治不信・政党不信が消えないのか、じっくりと時間をかけて語り合い、分析し、対策を考える必要があります。
しかし私たちには、今回の選挙戦で、できるだけのことはやったという達成感があります。たくさんの新しい仲間を得て、違った世界が見えたという充実感があります。これは何物にも代えられない宝物です。
蓮舫さん、ありがとう。民族差別・女性差別に負けず凜々しく闘うあなたの姿に、私たちは勇気をもらいました。民主主義とは何か、共闘とは何か、あらためて考えさせられました。あなたを都知事にできなかったくやしさを、いつかリベンジしようという思いを抱えながら、私たち「チェンジ東京・ねりま」は2024都知事選を終え、解散します。

2024年7月27日

チェンジ東京・ねりま