これはイエネコではなく、野生のツシマヤマネコです。長崎県対馬にだけ生息して、ネズミや昆虫を食べて生きています。対馬の道路を走っていると「ヤマネコ飛び出し注意」の看板をあちこちに見かけますが、交通事故の犠牲などで100頭以下に減ってしまいました。この個体は対馬の野生動物保護センターで飼育されているもので、親がいなくなると子猫は自立できず、自然に帰すことも難しいようです。この目つきからは、あまり精悍さが感じられませんね。なお東京の井の頭公園自然文化園でも、環境省の飼育下繁殖事業に協力して、ツシマヤマネコを飼育・展示しています。