高尾山の近くに巨大な地下壕があるのをご存知でしょうか、戦争の遺跡です、今日はそのことでレポートします。
長野市にある松代大本営跡は知られていますね、ここ浅川も松代と同じくらい大きな規模でした、戦争遂行のために大本営にするはずでしたが、敗色が濃くなり松代に変更になりました。
高尾駅(昔の名前浅川駅)から歩いて15分ほど、初沢町にある小さな山の中に戦争末期陸軍の発注で掘られ、中島飛行機武蔵製作所(現在富士重工)の航空機エンジン製造の地下工場として造られました。朝鮮、台湾の人が集められ当時働いていた現場責任者によると「日本人は私一人だけだった」ということでした。詳しいことはわかりませんが、徴用工もあったのではないでしょうか。浅川駅から引き込み線も作られました。
戦争が廊下の奥に立ってゐた(渡辺白泉)という俳句があります。戦跡を廃墟にしてよいのでしょうか、いまドイツのメルケル首相が来ています。ナチスを繰り返さないとあやまりを認め謝罪しました、一方日本は誤りを認めないためにアジア諸国だけでなく日本国内でも戦争責任があきらかにされていません。安倍政治は戦争をするための法体系を整えています。私たちの間近かにあるかつてあった戦争を見に行かれることをお勧めします。